寝室インテリアの選び方|色・家具・寝具・照明を決める順番
ライフスタイル by 石川 恭子•2026年9月25日•読了目安時間: 6 分

寝室インテリアの選び方|色・家具・寝具・照明を決める順番

石川 恭子
リテールスペシャリスト / 上級睡眠健康指導士

コアラマットレス®︎のショールームで、お客様が「運命のマットレス」に巡り合えるようお手伝いしているカリスマコンシェルジュ。お客様の眠りの悩みに耳を傾ける中で、今すぐ活用できる睡眠の知識を届けたいと上級睡眠健康指導士の資格を取得。コアラ®︎のマットレスを通じて、毎日眠ることが待ち遠しくなるワクワク感を提供したい。

寝室を整えたいと思っても、何から手をつければよいのか迷ってしまう方は少なくありません。雑誌やSNSで見かける寝室は素敵に見えるのに、自分の部屋に当てはめようとするとうまくいかない、と感じることもあるでしょう。寝室のインテリアは、気に入った小物を先に集めるのではなく、床や壁のように変えにくい部分と、面積の大きい家具から順に決めていくとまとまりやすいです。

本記事では、上級睡眠健康指導士の資格を持つコアラマットレス社員の石川が、色、家具、寝具とカーテン、照明、収納と小物という流れに沿って、それぞれの選び方をご紹介します。賃貸や6畳程度の広さでも取り入れやすい考え方を中心にまとめました。

寝室のインテリアを決める順番

寝室のインテリアを一から決めていく場合は、面積の大きいものから決めていくと、部屋全体の印象が定めやすく、後からやり直す必要が少なくなります。最初に、寝室での過ごし方と目指すテイストを整理し、次に床・壁・天井を基準にした色を決めます。続いてベッドなどの大きな家具やカーテンを選び、続いて寝具や照明、小物という順番がおすすめです。

つまり、面積が大きいものから順に決めていき、小さいもので微調整するということです。

なかでも最初に整理しておきたいのが、寝室での過ごし方です。

眠るだけなのか、着替えや読書・在宅ワークなども行うのかによって、必要な家具の数と大きさ、照明の選択肢が絞り込みやすくなります。

たとえば気に入ったクッションを先に買うと、後から大型家具やカーテンを買ったり替えたりした時に色や質感が合わないといったことが起こりやすいです。

一方で、すでにあるベッドを引き続き使うなどの事情があれば、手をつけられるところから進めて構いません。ただし、起点とするものの色や質感に合わせて決めていくという考え方は同じです。

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寝室のカラーコーディネートの決め方

石川 恭子
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次に考えたいのが配色です。

室内インテリアの配色はベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3つに分けて考えると整理しやすくなります。バランスが取りやすい割合は以下のとおりです。

色の役割 面積の目安 場所
ベースカラー 約70% 床、壁、天井など部屋自体を構成する部分
メインカラー 20~25% カーテン、掛け布団カバー、ベッドフレームなど大きな面
アクセントカラー 5~10% クッション、ラグ、アート、スタンド照明などの小物

ベースカラーは、部屋の明るさと印象の基準になる色です。賃貸であれば、すでにある床や壁の色を無理に隠そうとせず、そのままベースカラーとして扱います。

メインカラーは、カーテンやベッドなど、比較的大きな面積で目に入りやすい部分に使う色です。寝室の印象を左右するため、落ち着いた空間にしたい場合は、ベースカラーとのバランスを考えて、同系色を選ぶと穏やかにまとまります。

アクセントカラーは、クッションやラグのように小さく入れ替えしやすいものに使います。面積が小さいぶん、濃い色や柄を取り入れても部屋全体が重くなりません。ただし色数が増えると雑然とした印象になるため、部屋全体の色数は3色程度に抑えましょう。

寝室の家具の選び方

ベースカラーが決まったら、次はメインカラーとなる面積の大きい家具です。一般的に寝室に置く家具といえば、ベッドやナイトテーブル、チェストなどがあります。

寝室に置く家具は、部屋に収まるかどうかだけでなく、通路の幅や扉・引き出しの開閉、地震のときの安全性なども確認しておきたいところです。サイズや配置、木製家具の場合の色と質感という3つのポイントについて説明します。

1. ベッドは通路と収納の開閉を確保できるサイズを選ぶ

ベッドは、置きたいサイズから決めるのではなく、使用する人数に合っているか、通路やクローゼット扉の開閉ができるかを踏まえて選ぶと失敗しにくいです。

ベッドは睡眠のための家具ですから、余裕を持って横になり、寝返りを打てる余裕があるかがもっとも重要です。そして、クローゼット扉の開閉に支障がないか、通路が確保できるかもチェックしておくべき項目です。

まず部屋の内寸を測り、次にヘッドボードや脚を含めたベッドフレームの外寸を確認します。マットレスのサイズとフレームの外寸は一致しないため、カタログでは外寸の数値を見るようにします。

そのうえで、出入口までの通路が残るか、クローゼットや室内ドア、チェストの引き出しが最後まで開くかを確かめます。扉の前にベッドの角がわずかにかかるだけでも、毎日の出し入れがしづらくなる点に注意しましょう。

6畳でダブルサイズを検討している場合などは、想定している寸法を床にテープで貼り、実際に通れるかどうかを確かめておくと判断しやすいです。

ベッドフレームの寸法が決まったら、セットできるサイズのマットレスを選びます。硬さや寝心地の好みは分かれるため、自宅でしばらく試せる期間が設けられている製品だと安心して選べるでしょう。コアラマットレスもサイズ展開を確認しながら選べますので、あわせて検討してみてください。

2. 家具の高さと置く位置をそろえる

ベッドと周辺の家具は、高さが大きくばらつかないようにそろえると、視線が上下に動きにくくなり、落ち着いて見えます。たとえば、ローベッドに背の低いチェストを合わせると、家具の上に見える壁面が広く残るため、6畳程度の広さでも圧迫感が出にくくなります。

ナイトテーブルは、ローベッドの高さと近い商品がそう多くありません。収納棚つきのベッドフレームを選んでおくと、スマホやメガネなどの小物を置きやすいでしょう。

東京消防庁は、寝る場所にはなるべく家具を置かないこと、やむを得ず置く場合は背の低い家具にするか置き方を工夫すること、出入口付近には転倒や移動をしやすい家具を置かないことを挙げています。※1

背の高い収納家具を置く場合は、倒れてもベッドや出入口にかからない位置と向きを選びましょう。加えて、天井面と家具の上面の間に固定金具をセットしておけば、地震が来た場合の安全確保にもつながります。

固定の方法については、ネジで留めるL型金具が最も効果が高く、賃貸などでネジを使えない場合は、ストッパー式とマット式、ポール式を組み合わせることで同等の効果が期待できるとされています。※1

3. 木製家具は色の明るさや質感を合わせる

高さと配置が決まったら、次は素材を決めます。ベッド、チェスト、ナイトテーブルを木製で揃えるなら、樹種の名前よりも色の明るさのトーンを揃えると選びやすいです。オークのような明るい木目に寄せるのか、ウォールナットのような濃い木目に寄せるのかを先に決めてしまうのです。

すべてを同じ樹種やメーカーでそろえる必要はありません。色の明るさと赤みの強さ、表面のつやの度合いが近ければ、別々に買いそろえた家具を並べても違和感が出にくいです。床がフローリングなら、床に近い色にするかあえて異なる明るさの色にするかも考えてみましょう。

濃い色と明るい色をあえて混ぜたい場合は、同じ色を離れた場所にも置いてバランスを取るとまとまりやすいです。濃い木のサイドテーブルを置いたなら、反対側の壁に濃い色のフレームのアートを掛けるといった具合です。1点だけが浮いた状態を避け、意図して組み合わせたように見せるというわけです。

関連記事:【上級睡眠健康指導士監修】寝具のおすすめをプロが解説!快眠につながる選び方

寝具とカーテンの選び方

石川 恭子
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家具の色や質感が決まったら、次は布の部分です。

寝具とカーテンは寝室のなかでも面積が大きく、部屋の印象と使い心地の両方に関わります。インテリアという面では色や柄の検討が重視されますが、一日の疲れを取る場所でもありますから、肌ざわりや手入れの方法、遮光や防音といった機能もあわせて確認し、リラックスできる空間になるよう意識しながら組み合わせていくと、仕上がり後の満足度が変わります。

1. 寝具は肌ざわりと手入れのしやすさで選ぶ

掛け布団カバー、シーツ、枕カバーは肌に直接触れるため、色や柄に加えて肌ざわりと洗濯のしやすさを確認します。一般財団法人日本ふとん協会も、シーツやカバー類、パジャマ類など肌に直接触れるものは、その触感も安眠に影響すると説明しています。※2

素材にも違いがあります。同協会によると、綿は弾力性と保温性がよく吸湿性にも優れる一方で、放湿性がやや劣るためこまめに日干しをして乾燥させる必要があり、羊毛や羽毛は吸湿性と放湿性のどちらにも優れているとされています。※3

生地についても、綿は洗濯や漂白がしやすい反面シワになりやすく、麻は吸湿性が高く肌に触れたときに涼しく感じられる性質を持ちます。※4

ただし、同じ素材名でも織り方や製品の構造によって使用感や手入れの方法は変わるため、素材名だけで判断しないことが大切です。ラグやクッションを合わせるときは、寝具と同系色にまとめたうえで、毛足の違いや生地の織り方など質感の差をつけると、色数を増やさずに変化を出せます。

2. カーテンは遮光・防音機能も確認する

カーテンは、壁や寝具との色のつながりを見ながら、床と壁になじませるのか、メインカラーとして存在感を出すのかを決めます。壁と近い色を選べば窓の存在が目立たず部屋が広く感じられ、寝具と同系色にすれば部屋全体にまとまりが出ます。

見た目とあわせて確認したいのが機能です。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、幹線道路沿いで夜間も車の騒音や照明が室内に入る場合の対応として、カーテンを防音や遮光の機能があるものに取り換え、寝床の位置をできるだけ窓から遠くに移動させると、眠りが改善する可能性があると説明されています。※5

街灯やヘッドライトの光、外の音が気になっているなら、遮光や防音の性能が表示された製品を検討する価値があります。購入する前に、窓の実寸を測っておいて、窓をしっかり覆える幅や丈のカーテンを選びましょう。カーテンのサイドや下のすき間から光が漏れるのを防ぐためです。

眠りやすい寝室照明の配置と使い方

メインカラーが決まったら、最後に照明の光の色を調整します。寝室の照明は、器具のデザインだけで選ぶのではなく、何を照らすための明かりなのか、就寝前にどこまで明るさを落とせるのかという観点で選びましょう。照明器具の配置と、時間帯ごとの明るさの調整に分けて説明します。

1. 光源が直接目に入らない位置に置く

天井の照明1つで部屋全体をまかなおうとすると、手元は暗いのに床や家具に照明の光が反射して眩しいといった状態になりがちです。手元を明るくするための読書灯やテーブルランプ、夜間トイレに安全に行けるためのフロアランプや足元灯など、用途に適した照明器具を配置すると、必要な場所だけを照らせるので、部屋全体を明るくしなくても過ごしやすいです。

また、天井面の照明配置において、ベッドに横になった時に光源が直接視界に入らないかをチェックしましょう。立っているときは気にならなくても、ベッドに寝転ぶと光源が真正面に来ることがあります。全体にシェードがあるタイプの照明器具を選ぶか、光の向きを壁や天井に当てて反射させるようにすると、眩しさが和らぎます。

フロアランプを置く場合は、安全面を考慮して、コードが通路を横切らない位置に置きましょう。夜中にトイレへ立つときにコードへ足を引っかけると、転倒につながり危険です。コンセントの位置を先に確認しておくと、無理な配線を避けられます。

2. 就寝前は明るさを落とし、眠るときは暗くする

寝室の照明は、時間帯に合わせて使い分けるのがおすすめです。

就寝前は天井の照明を落として、テーブルランプやフロアランプのような低い位置の明かりへ切り替えると同時に、明るさそのものを落とすことが大切です。睡眠ガイド2023でも、就寝前はブルーライトを含む明るい光をできるだけ避けることが良い睡眠につながると説明されています。※5

眠るときは照明を消して、できるだけ暗い環境にします。低い照度でも、光があると中途覚醒の時間が増えて睡眠の効率を下げるため、スマートフォンやタブレット端末を寝室に持ち込まず、できるだけ暗くして寝ることが良い睡眠に寄与するようです。※5

ただし、夜中にトイレへ立つことがある場合は、足元だけをほのかに照らす小さな明かりを使うとよいでしょう。

関連記事:【医師監修】睡眠と免疫力を底上げする方法と寝具改善の全て

収納と小物で寝室の生活感を抑える

石川 恭子
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メインカラーが整ったら、仕上げはアクセントカラーとなる小物を選択します。

家具や寝具、照明のカラーがまとまっていても、さまざまな色や形やサイズの小物が出しっぱなしになっていると落ち着きません。

色や形がそろいにくい物を視界から外すために、充電器やケーブル、薬、書類、着替えの衣類、日用品のストックなどは、扉や引き出しのある収納に入れてください。見せる収納と隠す収納を分けて、寝床から見える範囲はできるだけ小物を隠すと、視界に入る情報が減ってゆったり過ごせます。

小物を飾る場合は数を絞ってください。アートや写真、花瓶、観葉植物などから2~3つ選び、余白を残しながら並べると1つひとつが引き立ちます。

安全を考慮して、ベッドのすぐ近くには重い物や割れ物を置かないようにしましょう。額装されたアートを飾るなら、ベッドから離れた壁面を選ぶなど、飾る位置を工夫してください。観葉植物は、寝室に入る日照の量と、手入れを続けられるかどうかを基準に種類を選ぶと、長持ちします。

まとめ:寝室のインテリアは変えにくいものから順に決めよう

寝室のインテリアは、床や壁のように変えにくい大きな部分を確認するところから始めて、大きな家具や寝具・カーテン、照明、小物という順に色やサイズなどを決めていくと、途中で迷いません。ベースカラーとメインカラー、アクセントカラーの役割を分けておけば、あとから小物を足すときの判断もしやすいです。

さらに、通路や扉の開閉スペースが確保できるか、万が一地震で家具が倒れても睡眠中の家族に当たらないか、就寝中の光や音を抑えられるかもあわせて確認します。ここまで見てきたポイントを押さえておくと、整って見えるだけでなく、毎日使いやすい寝室になるでしょう。

小物を買い足す前に、まず面積の大きいものから手をつけてみてください。カーテンを替える、ベッドサイドに照明を足すといった変更でも、寝室の印象は大きく変わります。

大きいものから小さいものへ、この順番を頭に入れてインテリアづくりを楽しんでください。

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・参考

※1 自宅の家具転対策 | 東京消防庁
※2 ふとんの選び方 | 一般財団法人日本ふとん協会
※3 ふとんの用途・素材の特性 | 一般財団法人日本ふとん協会
※4 繊維の知識|植物繊維 | 一般財団法人日本繊維製品品質技術センター
※5 健康づくりのための睡眠ガイド2023 | 厚生労働省