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監修者

八木 宏美
上級睡眠健康指導士。
自身の睡眠の悩みに直面する中でコアラマットレスと出会い、入社。
日本の人々の睡眠の悩みを解決できるコンテンツを作ろうと日々奮闘中。
資格:初級睡眠健康指導士、睡眠検定1級
10月に入っても、まだエアコンが手放せない夜が続いています。そんな中、家計への影響が気になるニュースが相次いでいます。電気・ガス料金の負担を抑えてきた政府の補助金が段階的に縮小・終了へ向かっており、2026年11月検針分(10月使用分)からは、燃料費調整額の上昇や再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)の引き上げ、さらに送配電事業者の託送料金の値上げも重なって、多くの家庭で電気代が上昇する見通しです。実際、東京電力エナジーパートナーの試算では、月260kWh使用する標準的な家庭で、前月比400円超の負担増になるケースも報告されています。
涼しくなってきたとはいえ、朝晩の寒暖差が大きいこの時期はまだまだエアコンを使う日も多く、「我慢して寝苦しさを感じながら節約するか、気にせず電気代をかけて快適に過ごすか」という悩みを抱える人も少なくありません。かといって、睡眠中のエアコンを我慢して寝苦しさを我慢するのは本末転倒です。睡眠の質が下がれば、翌日の集中力や体調にも影響してしまいます。上手にバランスを取りながら、機械に頼りすぎない「心地よい寝室」をつくることがこれからの季節のポイントになります。
電気代を抑えつつ、睡眠の質を落とさない工夫
1. エアコンの使い方を見直す
まず見直したいのが、エアコンそのものの使い方です。
- 設定温度は冷房で26〜28℃、暖房で18〜22℃程度を目安にする
- 就寝後2〜3時間で切れるようタイマーを設定し、朝方の冷え込み・暑さ対策には起床1時間前にオンになるよう予約しておく
- 扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させ、設定温度を上げ下げしすぎなくても体感温度を調整する
- フィルターの定期的な清掃も忘れずに。目詰まりは消費電力の増加に直結する
一般に、冷房・暖房とも設定温度を1℃変えるだけで消費電力は1割前後変化するとされています。極端に我慢する必要はありませんが、「つけっぱなしで強運転」よりも「弱めの設定+タイマー+サーキュレーター」の組み合わせの方が、体感の快適さを保ちながら電気代を抑えやすい傾向にあります。
2. 寝具で体温調節を助ける
エアコンに頼りすぎない工夫として効果的なのが、肌に直接触れる寝具の見直しです。通気性の良いシーツや、季節に合わせてかけたり外したりしやすい薄手の掛け布団を組み合わせることで、室温が多少変化しても体感温度を一定に保ちやすくなります。特に寝具の中の環境、いわゆる「寝床内気候」は温度33℃前後・湿度50%前後に保たれているときに快眠が得やすいとされており、室温そのものより、肌に触れる部分の環境を整えることの方が、実は睡眠の質への影響が大きいとも言われています。エアコンの設定温度を1〜2℃緩めても、寝具側で調整できていれば、体感の寝苦しさは大きく変わりません。
3. マットレスの性能を活かす
見落とされがちですが、マットレスの性能も電気代と睡眠の質の両方に関わっています。熱や湿気がこもりにくい通気性の良い構造のマットレスは、寝ている間の蒸れやべたつきを防ぎ、エアコンを過度に効かせなくても快適さを保ちやすくなります。また、体をしっかり支え体圧を分散してくれるマットレスは、寝返りが打ちやすく、一部分に熱がこもるのを防ぐ効果も期待できます。結果として、「暑い・寝苦しいから設定温度を下げる」という悪循環を防ぎ、深い眠りと家計の両方にやさしい寝室環境につながります。
今日からできる具体的な節約・快眠対策
- 就寝前に換気をして、部屋にこもった熱や湿気を外に逃がしておく
- 遮光・遮熱カーテンで外気の影響を抑え、冷暖房効率を高める
- 就寝1時間前は照明を落とし、スマホなど強い光を控えて自然に入眠しやすい状態をつくる
- 電力会社やプランによって料金単価が異なるため、この機会に契約プランやライフスタイルに合った料金プランを見直してみる
- 日中のうちに寝室の窓を開けて換気し、夜に熱気がこもらない状態にしておく
- 布団乾燥機や除湿機を併用し、エアコンの除湿運転に頼りすぎず湿度をコントロールする
どれも特別な準備がいらず、今夜からすぐに始められるものばかりです。小さな積み重ねではありますが、1ヶ月、1シーズンという単位で見ると、電気代にも睡眠の質にも意外と大きな差になって表れてきます。
まとめ
電気代の上昇が気になるこの秋こそ、「エアコンに頼る」だけでなく「寝具と寝室環境で整える」という発想が役立ちます。設定温度や使い方を少し見直すだけでなく、シーツや掛け布団、そしてマットレスといった肌に近い部分の環境を整えることで、節約と快眠を両立させることができます。快適さと家計への配慮を両立できる寝室づくりを、この秋から始めてみてはいかがでしょうか。



