目次
監修者
松本 恭
「健康の秘訣はぐっすり眠ること」がモットーで、これまでウォーターベッド、ウッドスプリングベッド、西式健康枕、ハンモックなどさまざまな寝具の寝心地を追求してきた睡眠マニア。偶然出会ったコアラマットレス®︎の快適さに感銘を受け、メンバーとして参加。上級睡眠健康指導士としての知識を通して、より多くの人に快眠を届けたいと願っている。
「ベッドは決まったけれど、寝室のレイアウトに迷っている」
「6畳にセミダブルを入れたら、家具はもう入らない?」
「引っ越し前に配置を決めたいけれど、何から手をつければいい?」
寝室のレイアウトに決まった正解はありません。部屋の広さや使う人数、扉と窓の位置によって、置ける家具も動線の取り方も変わるためです。
ただし、決める順番には共通の型があります。いちばん面積を取るベッドの位置から決めるのがポイントです。
この記事では、寝室レイアウトの決め方と畳数別の配置例、暮らし方別の置き方、通り道と安全面、眠りやすさの確認を解説します。自分の部屋で決められる形にまとめましたので、引っ越しや模様替えを控えている方はぜひ参考にしてください。
寝室のレイアウトはベッドの位置から決める
寝室は、まずベッドの位置から決めましょう。寝室でいちばん大きな面積を占めるのがベッドなので、最初に決めておくと他の家具の位置もスムーズに決められます。
まずは、寝室全体の広さを把握するために部屋の内寸を測りましょう。壁から壁、ドアから壁などをメジャーで実測します。
次に大まかなレイアウトを決めます。以下の順番で進めるとスムーズです。
- ベッド
- 収納などの大きな家具
- 通り道
- 照明や小物
3で通行が難しいと感じたら、1や2に戻って、配置の再検討やサイズ変更、置く家具の数の絞り込みなどを考えてください。
レイアウトを決める際は、方眼紙やレイアウトアプリに寸法を落とし込むのがおすすめです。寝室全体を俯瞰する形で確認できるため、失敗しにくいです。扉やクローゼットが開く範囲も忘れずに描き込んでください。
【畳数別】寝室のレイアウト例と置けるベッドサイズ
不動産の広告で居室の広さを畳数表示する場合、畳1枚あたりを1.62平方メートル以上として用いる決まりがあります。※1
そのため、畳数ごとのおおよその面積は以下のとおりです。ただし、畳の寸法規格には複数の種類があり、同じ畳数表示でも縦横比や広さが異なります。柱、扉、窓、クローゼットの位置も踏まえて、必ず現地で実測してください。
| 畳数 | 面積の目安 |
| 4.5畳 | 約7.29平方メートル以上 |
| 5畳 | 約8.1平方メートル以上 |
| 6畳 | 約9.72平方メートル以上 |
| 8畳 | 約12.96平方メートル以上 |
| 10畳 | 約16.2平方メートル以上 |
畳数ごとの考え方の目安を、次の4項目に分けて見ていきましょう。
- 4.5畳・5畳|ベッドと最小限の家具にしぼる
- 6畳|ベッドの向きで通り道をつくる
- 8畳|ベッドを2台置く配置も選べる
- 10畳以上|ベッド以外の使い方を決める
1. 4.5畳・5畳|ベッドと最小限の家具にしぼる
4.5〜5畳ほどの狭い寝室では、シングルベッドを中心に必要最小限の家具を配置します。ベッドを壁側へ寄せ、残りの一辺を通り道として空けるのが基本形です。
もしセミダブル以上のベッドを検討するなら、次の3点を実寸で確かめてください。
- 置いたあとに扉の開閉範囲と通り道が残るか
- 窓やコンセントをベッドでふさがないか
- シーツの四隅を入れる動作と、掃除機をかける動作ができるか
ベッドの幅はメーカーや製品で違うため、カタログの外寸を部屋の実寸から差し引きしましょう。
収納は床に置かず、クローゼットとベッド下にとどめます。家具が少ないほど通路は確保しやすいです。
2. 6畳|ベッドの向きで通り道をつくる
6畳間では、シングルまたはセミダブルのベッドを置いてやや余裕が生まれる配置が可能です。ベッドの頭部分を部屋の長辺・短辺どちらの壁につけるかで、通路の広さが変わります。
| ベッドの置き方 | 残る空間 |
| 長辺の壁につける | ベッドの両側に細長い通路ができる |
| 短辺の壁につける | ベッドの左右どちらかと足元に通路ができる |
もしダブルベッドを置くなら、残る空間はかなり小さくなります。クローゼットの扉が開くか、ベッドまわりを人が通れるか、収納家具の置き場所が確保できるかを先に確認してください。
6畳の配置例をもっと見たい人は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:6畳の寝室レイアウトはどう決める?ベッドサイズ別の配置例を紹介
3. 8畳|ベッドを2台置く配置も選べる
8畳ほどの広さがあれば、ダブルベッドを1台置く、シングルベッドを2台置くといった配置が可能です。夫婦でシングルベッドを2台置く場合は、付けるか離すかで通路の取り方が変わります。
- 中央に寄せて付ける:広めの通路を両サイドに確保できる
- 離して間を空ける:中央からそれぞれのベッドへ出入りできる
左右に必要な幅が残るかは、部屋の短辺の幅と2台分の外寸しだいです。部屋の形状によっては、中央で付けても片側は通れない可能性があります。
また、チェストや小型デスクを置くなら、家具の外寸だけでなく、椅子を引く空間や引き出しを開閉する範囲も考えておきましょう。
4. 10畳以上|ベッド以外の使い方を決める
10畳以上の広い寝室の場合は、就寝以外の用途を持たせるかどうかを決めましょう。用途が決まらないまま家具を買うと、空いた場所を埋めるだけの配置になりがちです。
着替えや読書、作業など、寝室でしたいことがあれば挙げてみましょう。用途ごとに必要な家具と動作空間は次のとおりです。
| 寝室でしたいこと | 置く家具 | 必要な動作空間 |
| 着替えやメイク ※造り付け収納がない場合 |
・チェスト ・ドレッサー |
引き出しを開ける奥行き |
| 読書 | 一人掛けのチェア | 立ち座りに必要なスペース |
| 作業 | ・小型デスク ・チェア |
椅子を引く奥行きやワゴンの引き出し範囲 |
用途を決めたら、就寝スペースとそれ以外のスペースをゾーニングします。ゾーニングとは、空間を用途や目的で区分けし家具を配置することです。ラグを敷く、チェアをベッドに背を向けて置く、背の低い収納家具で間仕切りするといった方法があります。
広さに余裕があるとはいえ、ベッドまわりに家具を寄せるのは避けましょう。圧迫感が出る上に、位置によってはクローゼットなどの開閉に支障が出る可能性があります。
暮らし方に合わせた寝室のレイアウト
使いやすい寝室のレイアウトは、畳数だけでは決まりません。誰と使うか、ベッドか布団かで変わります。
具体的なレイアウトについて、以下の3パターンに分けて見ていきましょう。
- 夫婦2人で使う寝室
- 子どもと一緒に寝る寝室
- 布団を使う和室の寝室
1. 夫婦2人で使う寝室
夫婦で使う寝室で最初に決めるべきことは、ベッドを1台にするか2台に分けるかです。1台なら必要な幅は小さく済むものの、パートナーの動作による振動などが伝わりやすくなります。一方、シングルベッド2台に分ければ、振動はほとんど伝わりませんが、ベッドとベッドを使うための通路が占める面積は増えます。
また、ベッドを分けるなら、2台を中央で付けるか間を空けるかも選ぶ必要があります。付ければ部屋の左右に広い通り道が残り、間を空ければそれぞれが自分の側から出入りが可能です。
どちらを選ぶかは、起床時間がそろっているかで決めましょう。起床時間がずれている場合、間を空ければ、パートナーを起こさずに済みます。
ただし間を空けると、枕元も2か所になります。そのため、照明のスイッチとコンセントも両側に届くかを確認しておきましょう。
2. 子どもと一緒に寝る寝室
乳幼児と一緒に寝る寝室なら、まずベビーベッドの置き場所から決めてください。消費者庁が0〜1歳児について、できるだけベビーベッドに寝かせるよう案内しているためです。※2
乳幼児は数十センチの高さでも、転落すれば頭蓋骨骨折や頭蓋内損傷につながりかねません。ベッドと壁や物のすき間に頭が挟まれ、窒息した事故も報告されています。※2
置き場所が決まったら、大人用ベッドと壁や家具のあいだにすき間を作らないようにします。ベビーベッドは常に柵を上げて使い、下部が収納になっている製品では、その扉のロックもあわせて確認してください。
ベビーベッドの周囲と夜間の通り道には物を置かず、必要なときに大人がすぐ近づけるようにしておきましょう。
3. 布団を使う和室の寝室
ベッドではなく布団を敷く和室なら、敷く場所だけでなく毎日の上げ下ろしと収納まで考えてレイアウトします。押し入れまでの通り道を確保し、ふすまの開閉を家具で妨げないようにしてください。
布団は敷きっぱなしだと、湿気がこもってカビやダニの原因になります。※3
以下の頻度を目安に布団を干して乾燥させてください。
| 素材 | 干す頻度の目安 |
| 綿 | 週1〜2回 |
| 合繊、羊毛 | 週1回 |
| 羽毛 | 月1〜2回 |
干す時間帯は、湿度が低い10時〜15時頃がおすすめです。全面が日に当たるように干し、両面を乾燥させましょう。※3
和室は、日中に布団を収納すれば、同じ部屋を別の用途にも使えるのが利点です。布団とベッドのどちらにするかで迷っている人は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:ベッドと布団はどっちがいい?違い・メリット・デメリットから選び方まで解説
寝室の家具配置で押さえたい4つのこと
寝室の家具配置を考える際は、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
- 通路の幅は実寸で確かめる
- 扉やクローゼットの前を空ける
- 背の高い家具をベッドから離す
- 背の低い家具を選んで床が見える面積を残す
1. 通路の幅は実寸で確かめる
通路の必要幅は、使う人の体格や移動の仕方、ベッドメイクの仕方によって変わります。見るべきは、以下の3か所です。
- ベッドと壁の間
- ベッドと収納家具の間
- 足元から出入口までの動線
体を横にせず通れるか、夜の暗い中でも無理なく通れるかを確かめましょう。とくに、ベッドの足元から出入口までにスツールや床置きの収納ケース、照明のコードがあると、夜中に起きたときにつまずくおそれがあります。
2. 扉やクローゼットの前を空ける
家具を置く前に、以下のものは全開した状態で確認してください。
- 部屋の扉
- クローゼットの扉
- 引き出しや収納家具の扉
取っ手や巾木、隣接するカーテンのたまり幅といった出っ張りも含めて測ります。
3. 背の高い家具をベッドから離す
安全面で優先したいのが、家具の置き場所です。とくに以下のような背の高い家具は、ベッドから離しましょう。
- 本棚
- 洋服だんすやワードローブ
- 背の高いチェスト
- 姿見
- テレビやテレビ台
東京消防庁も、寝る場所や座る場所にはなるべく家具を置かないよう案内しています。避難通路や出入口の付近に、転倒・移動しやすい家具類を置くのは大変危険です。※4
どうしても置くなら、背の低いものにするか、広い面がベッドへ向かないようにしてください。ベッドの方へ広い面が向いていると、ベッドの上に転倒しケガをする可能性があります。
どうしても離せないときは、対策器具で固定しましょう。最も効果が高いのは、ネジで天井面や壁面と家具を連結できるL型金具です。※4
4. 背の低い家具を選んで床が見える面積を残す
部屋を広く見せたいなら、入口から見たときに視線を遮るものを減らします。
意識したいことは、以下の4つです。
- ベッドやチェストの高さを低めにそろえる
- 家具は壁際にまとめて、床が続いて見えるようにする
- 家具の色は壁や床に近い色を中心にする
- 差し色はクッションやカーテンなど小さい面積に限定する
床が連続して見えるほど、実際の面積より広く感じられます。まず床に置くものを減らしてから、色をそろえる順で手を付けてください。
背の低い家具は倒れたときの影響も小さいので、転倒対策としても有効です。
眠りやすさから考える寝室のレイアウト
家具が収まるかだけでは、レイアウトは決まりません。就寝中の光と室温も踏まえて、次の2点を確認しましょう。
- 窓や照明の光が寝床に入りにくい配置にする
- 冷暖房を妨げない位置に家具を置く
1. 窓や照明の光が寝床に入りにくい配置にする
窓や照明からの光は、眠りを浅くします。たとえ低い照度の光でも、中途覚醒が増えて睡眠の効率が下がるためです。※5
光に対しては、以下の4つの対処法を試してみてください。
- 道路の照明や車のライトが入る窓から、ベッドをできるだけ離す
- 離せないなら、頭側が窓の真下にこない向きにする
- それでも入るなら、防音や遮光の機能があるカーテンに取り換える
- 室内照明は、寝ている人の顔へ直接光が入らない位置に置く
まずは窓とベッドの位置関係から見直し、必要に応じてカーテンの選び方などを工夫しましょう。
2. 冷暖房を妨げない位置に家具を置く
背の高い家具で、エアコンの吸い込み口や吹き出し口をふさがないようにします。風が行き渡らないと、部屋の一部だけ室温が異なる状態になってしまいます。
ベッドは、冷暖房の風が顔や体へ直接当たり続ける場所を避けて置きましょう。同じ室温でも風が直接当たると、体感温度が下がります。
厚生労働省の睡眠ガイドでも、季節に応じて寝室の温度を調整することがすすめられています。※5 実際に運転しつつ、風向きを確かめて配置を調整してください。
まとめ:寝室のレイアウトはベッドの位置と通り道から決めよう
寝室のレイアウトに迷ったときは、ベッドの位置とそこまでの通り道から決めるとスムーズです。また、同じ畳数でも部屋の形や扉、収納の位置は違います。
家具の外寸と扉などの開閉範囲は必ず実測し、配置を決めましょう。配置する際のポイントは、以下の4つです。
- 部屋と家具の寸法を測り、通り道は実際に歩いてみる
- 扉やクローゼットは、すべて開けた状態で確認する
- 背の高い家具は、寝る場所と出入口付近から離す
- 窓の光とエアコンの風が、寝床に当たらないかを見る
なお、ベッドに敷くマットレスや枕を検討している方は、ぜひコアラマットレス公式サイトを参考にしてみてください。寝具の選び方や置き方を、プロが分かりやすく解説しています。
さらに、コアラマットレスの対象商品には120日間のトライアル制度があります。部屋に置いたあとの通路の広さと寝心地をあわせてじっくり判断できるので、興味がある方は詳細をチェックしてみてください。
・参考
※1 不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約・同施行規則」
※2 消費者庁「0〜1歳児のベッドからの転落事故に御注意ください!」
※3 一般財団法人日本ふとん協会「ふとんのお手入れ方法」
※4 東京消防庁「自宅の家具転対策」
※5 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」











