睡眠コラム by Koala JP•2026年8月3日•読了目安時間: 2 分

【医師監修】どこにも行かなくていい避暑地。「おうちクールケーション」で作る涼しい寝室

五藤 良将
竹内内科小児科医院 院長

千葉県立東葛飾高校卒、防衛医科大学校医学部卒。その後に自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどの勤務を経て2019年9月に継承開業に至る。

  • 免許・資格

医師免許、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医、日本医師会産業医、スポーツドクター、日本美容内科学会評議員

「クールケーション(Cool + Vacation)」——涼しい土地へ避暑に出かける旅のスタイルが、近年注目を集めています。筆者ももし行けるなら軽井沢や蓼科、富良野等に長めに旅行に行きたいなあと感じます。
ただ、猛暑が続く時期に長距離移動をすること自体が、実はかなりの体力勝負でもあります・・。

そこで今回提案したいのが、「おうちクールケーション」という考え方です。旅行に出かけなくても、寝室を整えるだけで、家の中に小さな避暑地をつくることはできます。

なぜ「自宅避暑」なのか

避暑地への旅は魅力的ですが、移動そのものが猛暑の中では負担になりますし、予定を合わせるのも簡単ではありません。一方で、1日のうち最も長い時間を過ごす場所は、実は寝室です。

つまり、寝室という限られた空間の「涼しさの質」を上げることができれば、旅行に出かけなくても、毎晩、暑さから解放される時間をつくることができます。これが「おうちコールケーション」の考え方です。

3種類のコアラマットレスを比較

涼しい寝室をつくる5つの要素

1. 遮光・遮熱 日中のうちにカーテンを閉めておくだけで、部屋に熱がこもるのを防げます。遮熱効果のあるカーテンライナーを足すのも効果的です。

2. 通気 窓を対角線上に2箇所開けて風の通り道をつくる、サーキュレーターで空気を循環させるなど、「空気を止めない」工夫が涼しさの土台になります。

3. 冷感寝具 肌に直接触れるシーツや敷きパッド、マットレスの素材は、体感温度に大きく影響します。熱がこもりにくい通気性の良い素材を選ぶことで、エアコンの設定温度を上げても快適さを保ちやすくなります。

4. 香り ミントやユーカリなど、清涼感のある香りは、実際の温度以上に涼しさを感じさせてくれることがあります。枕元に軽く香らせる程度で十分効果的です。

5. 照明 暖色系の強い照明は、視覚的に「暑さ」を感じさせやすいと言われています。就寝前は少し照明を落とし、涼しげな青白い光や間接照明に切り替えるのもおすすめです。

五藤良将 医師
五藤良将 医師
猛暑が続く夏、体調を崩しやすい大きな原因のひとつが「睡眠の質の低下」です。暑さで寝苦しい夜が続くと、深部体温がうまく下がらず、深い睡眠(ノンレム睡眠)が減少し、自律神経の乱れ、日中の倦怠感、集中力低下、さらには夏バテや免疫力低下にもつながります。

この記事で紹介されている「おうちクールケーション」の発想は、医学的にも理にかなっています。人は入眠時に手足の血管を広げて熱を放散し、深部体温を下げることで眠りに入ります。寝室の温度・湿度・通気を整えることは、まさにこの体温調節を助ける環境づくりです。

特に重要なのは、

通気と冷感寝具:体に直接触れる寝具の熱・湿気のこもりを防ぐことは、発汗による体温調節を妨げないために非常に大切です。寝汗が寝具にこもると、かえって寝苦しさや肌トラブルの原因にもなります。
照明:就寝前に光の色温度を落とすことは、メラトニン分泌を妨げないという意味でも理にかなった工夫です。
無理なく段階的に取り組むという「週末ミニ模様替えプラン」の考え方も、継続のハードルを下げる点で実践的だと思います。

一点補足するなら、エアコンを我慢して寝苦しさに耐えることは、熱中症や睡眠不足による体調不良のリスクを高めるため避けていただきたいです。今回紹介されているような寝具・通気・遮熱の工夫は、エアコンの設定温度を無理に下げずに快適さを保つための「土台」として活用していただくのが良いかと思います。

暑い夏を乗り切るためにも、寝室という毎日必ず戻ってくる場所を、小さな工夫で整えていただければと思います。

週末にできるミニ模様替えプラン

すべてを一度に揃える必要はありません。週末に1つずつ、次のような順番で試してみるのがおすすめです。

  • 1週目:カーテンやブラインドを遮熱タイプに見直す
  • 2週目:サーキュレーターを取り入れて空気の流れをつくる
  • 3週目:シーツ・敷きパッドを冷感素材に替える
  • 4週目:香りと照明で仕上げの調整をする

小さな変化を積み重ねることで、無理なく「涼しい寝室」に近づけていけます。

寝具から涼しさを底上げする

遮光や通気の工夫をしても、マットレス自体が熱や湿気をため込みやすい構造だと、寝ている間にじわじわと蒸れてしまうことがあります。寝室全体の涼しさを底上げしたいなら、直接肌に触れるマットレスや寝具の通気性を見直すのも一つの方法です。コアラマットレスでは通気性を重視した設計のモデルを展開しているので、寝具からの見直しを検討している方はチェックしてみてください。

まとめ

遠くの避暑地に行かなくても、寝室というもっとも身近な空間を整えるだけで、毎晩「涼しい場所へ帰る」感覚をつくることができます。この夏は、旅に出る代わりに、寝室からの「おうちコールケーション」を試してみませんか。

こちらもおすすめ

【医師監修】寝室の湿度は何%が理想?睡眠の質を高める湿度管理方法

記事を読む

【医師監修】暑くて眠れない夜をエアコンなしで乗り切る!熱帯夜でも快適に眠る5つの対策

記事を読む

【医師監修】寝苦しい夜の対策とは?暑くて眠れない原因と今夜からできる快眠のコツを解説

記事を読む