残暑の寝室
睡眠コラム by 八木 宏美2026年9月2日読了目安時間: 2

残暑がまだ続く9月上旬。眠りの質を守る寝室の整え方

八木 宏美

上級睡眠健康指導士。

自身の睡眠の悩みに直面する中でコアラマットレスと出会い、入社。

日本の人々の睡眠の悩みを解決できるコンテンツを作ろうと日々奮闘中。

資格:初級睡眠健康指導士、睡眠検定1級

夏の猛暑がようやく峠を越えたと思ったのに、9月に入っても「残暑」がしっかり残っています。昼間はまだまだ暑く、夜になっても寝苦しい日が続く――そんな経験、今年も多いのではないでしょうか。

特に2026年の夏は「酷暑日」が過去最多クラスを記録し、西日本を中心に厳しい暑さが続きました。その影響が9月上旬まで尾を引いている状況です。気温が少しずつ下がり始めているとはいえ、湿度が高く、体がなかなかクールダウンしにくい。結果として、睡眠の質が大きく左右されやすい時期なのです。

なぜ残暑は睡眠を妨げるのか

人は深い眠りに入るために、深部体温を自然に下げる必要があります。ところが残暑の時期は、

  • 夜になっても気温が十分に下がらない
  • 湿度が高く、汗が蒸発しにくい
  • エアコンをつけっぱなしだと冷えすぎる、切るとすぐに暑くなる

といった条件が重なり、体温調節がうまくいきません。寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたり、朝起きても疲れが残ったりしやすくなります。

熱中症のリスクも完全には消えていないため、睡眠不足が続くと日中の体調にも影響が出やすくなります。この時期こそ「寝室の環境」を意識的に整えることが大切です。

寝室を涼しく保つ実践的な工夫

エアコンだけに頼るのではなく、少しの工夫を組み合わせるのがポイントです。

1. 就寝前の「クールダウン」を意識する
入浴はぬるめのお湯(38〜40℃程度)で短めに済ませ、上がった後は少し時間を置いてから布団に入りましょう。体の表面温度を下げてから眠ると、入眠がスムーズになります。

2. エアコンと扇風機・サーキュレーターの併用
エアコンの設定温度は26〜28℃前後を目安に。直接風が当たると体が冷えすぎるので、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると、部屋全体が均一に涼しくなります。タイマー機能を上手に使うのもおすすめです。

3. 遮熱・遮光を徹底する
昼間のうちにカーテンやブラインドで日差しをシャットアウトしておくと、夜の室温上昇を抑えられます。遮熱効果のあるカーテンがあるとさらに効果的です。

4. 寝具を季節に合わせて調整する
掛け布団は薄手のものに替え、敷きパッドやシーツは吸湿速乾性のある素材を選ぶと快適です。枕も通気性の良いものを使うと、頭の蒸れを防げます。

5. 加湿器・除湿器の活用
湿度が高いと体感温度が上がり、寝苦しさの原因になります。除湿機能を活用するか、適度に換気をして空気を入れ替えましょう。

なぜ「マットレスと寝具」がこの時期に特に重要なのか

エアコンや扇風機で部屋を冷やしても、体が直接触れるマットレスや寝具の状態が悪いと、快適な睡眠は得られにくくなります。

残暑の時期に特に大切なのは次の3点です。

  • 通気性と放熱性
    熱や湿気がこもりにくい構造のマットレスは、寝ている間の蒸れを軽減します。体圧分散がしっかりしていると、同じ姿勢で長時間いても熱が溜まりにくくなります。
  • 温度調節のしやすさ
    季節の変わり目は「暑すぎる・寒すぎる」の両方が起こりやすいです。通気性が良く、寝返りが打ちやすいマットレスは、体温の変化に柔軟に対応しやすくなります。
  • 回復をサポートする快適さ
    残暑で疲れた体をしっかり休ませるには、体にフィットしつつ負担をかけない寝心地が欠かせません。朝起きたときの「疲れが残らない感覚」は、日中のパフォーマンスにも直結します。

特に夏から秋への移行期は、寝具を一気に冬仕様に切り替えるのではなく、「涼しさを保ちつつ、徐々に温かみを足せる」バランスが大切です。マットレス本体の通気性が良ければ、シーツやパッドの組み合わせだけで季節に合わせやすくなります。

まとめ:残暑を乗り越え、秋の眠りへスムーズに移行するために

9月上旬は「まだ暑いのに、秋の気配も感じ始める」微妙な時期です。無理に我慢せず、寝室の温度・湿度・寝具を少しずつ整えていくことで、睡眠の質は確実に改善できます。

  • 就寝前のクールダウン
  • エアコンと空気循環の工夫
  • 通気性の良いマットレスと寝具の見直し

この3つを意識するだけでも、寝苦しさはかなり軽減されるはずです。

残暑が続く今こそ、自分に合った「眠りの土台」を見直す良いタイミング。快適な睡眠は、これからの秋をより元気に過ごすための大切な準備になります。

今夜からできる小さな工夫を、ぜひ取り入れてみてください。