睡眠コラム by 南 茂幸2025年10月24日読了目安時間: 10

【医師監修】眠気を覚ます方法10選と仕事中に取り入れたい速攻テクニック5選

目次

監修者

南 茂幸
理学療法士/睡眠コンサルタント

理学療法士の資格を持つ睡眠コンサルタント。睡眠について数名から100名以上の規模でセミナー講師として登壇、他にもコンサルティング、ラジオ出演、睡眠グッズ監修等幅広く活躍。「睡眠の質が人生の質」と捉え、睡眠は自分への投資であると考え、現在出版準備中。

後平 泰信

医療法人徳洲会札幌もいわ徳洲会病院(名称変更) 病院長 現職。

【研究分野】睡眠全般、睡眠時無呼吸症候群、内科全般、循環器内科、スポーツ医学、遠隔医療、地域医療

明るくハキハキとした話し方で、専門的な内容もわかりやすく伝える。特に睡眠医療の分野で多数の講演・メディア出演歴があり、CPAP治療やいびき・睡眠負債など、広く深い見識から生活に密着したあらゆる話題にも柔軟に対応。寝具などスリープテック領域の開発や監修にも多数関わった実績あり。

仕事中や会議中、突然襲ってくる強烈な眠気——誰もが一度は経験したことがあるはずです。本記事では、科学的根拠にもとづいた眠気覚ましの方法を「即効性のある対処法」から「根本的な予防策」まで体系的に解説します。ツボ押し、食べ物・飲み物の選び方、正しい仮眠の取り方、さらには眠気の原因と睡眠の質改善まで、10個の対策をご紹介します。

【眠気を覚ます方法①】ツボ押し(中衝・合谷・労宮)

東洋医学に基づくツボ押しは、古くから行われてきた即効性のある眠気対策です。WHO(世界保健機関)も361種のツボの有効性を認めており、適切に刺激することで神経を介して脳に覚醒信号を送ることができると考えられています。

中衝(ちゅうしょう)——「眠気覚まし最強のツボ」
場所:中指の爪の生え際から約2〜3mm下、人差し指寄りの位置
押し方:反対の手の親指と人差し指で中指全体を挟み、深呼吸に合わせて強めに10秒間押す。左右交互に2〜3セット繰り返す。

中衝は「強い刺激で眠気を吹き飛ばす」効果が高いとされ、心臓の働きとの関係から血液循環を促し、瞬時に覚醒感が得られると言われています。イライラやストレスの解消にも効果的です。

参考:フランスベッド「眠気を覚ますツボ」
https://interior.francebed.co.jp/nemurinavi/column/key_point_of_awaken.html

合谷(ごうこく)——「万能ツボ」
場所:手の甲側、親指と人差し指の骨が合わさる部分のくぼみ
押し方:反対の手の親指で人差し指の骨方向に向かって「痛気持ちいい」程度の力で10秒間押す。

合谷は「万能のツボ」として知られ、気の巡りを向上させて眠気を覚ます効果のほか、自律神経を整え、疲労回復・集中力アップも期待できます。
※注意:妊娠中の方は合谷を強く押すことで子宮収縮を促す可能性があるとされているため、使用を控えてください。

参考:錦糸町はり灸院「眠気覚ましのツボ」
https://kinshichou-harikyu.com/blog/4991/

労宮(ろうきゅう)——「脳を活性化するツボ」
場所:手のひらの真ん中、こぶしを握ったときに中指の先端が当たる部分
押し方:反対の手の親指でぐりぐりと押す。血行を促進し、脳の活性化と疲労回復を助けます。

参考:マイナビ転職「眠気覚ましのツボ」
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/suppli/healthcare/030/

【眠気を覚ます方法②】冷たい水での洗顔

冷水での洗顔は、皮膚の温度受容器(サーモセンサー)が刺激され、交感神経系が活性化されることで覚醒が促されます。脳に直接アプローチする物理的な方法として即効性があります。

・洗顔:冷水を顔にかけるか、冷水で濡らしたタオルを顔に当てる
・目の周りや首筋にも冷水を当てるとさらに効果的
・デスクに小型の冷感スプレーを常備しておくと手軽に実践できる

【眠気を覚ます方法③】ストレッチ・太陽光を浴びる

長時間同じ姿勢でのデスクワークは血流を滞らせ、脳への酸素供給を低下させます。席を立ち、軽いストレッチや体操で身体を動かすだけで、全身の血流が改善し眠気が和らぎます。可能であれば窓際で太陽光を数分浴びると、メラトニン分泌が抑制されさらに効果的です。

・首・肩のストレッチ:ゆっくりと首を前後・左右に傾けて10秒キープ
・その場足踏みや軽いスクワットで全身の血行を促進
・デスクから離れて窓際で太陽光を浴びる(2〜3分でも効果あり)

【眠気を覚ます方法④】ガムを噛む・ミント系の刺激を活用する

ガムを噛むリズミカルな動作(咀嚼)は、脳の覚醒に関与するヒスタミン神経系を活性化し、眠気を軽減する効果があることが複数の研究で示されています。また、ミントやメントールの清涼感は三叉神経を刺激し、瞬時に覚醒感をもたらします。

・ガム(ミント系):咀嚼動作による脳の覚醒促進
・フリスク・ミンティア:メントールによる清涼感刺激
・少量の辛い食べ物:カプサイシンによる交感神経刺激

【眠気を覚ます方法⑤】カフェインを正しいタイミングで摂取する

カフェインは眠気の原因物質である「アデノシン」が脳内の受容体に結合するのをブロックすることで覚醒を促します。口から摂取したカフェインは約45分以内にほぼ全量が吸収され、血中濃度が最大になるまでに30分〜1時間半程度かかります。

効果が出るまでのタイミング:摂取後30〜90分が目安(温かい飲料は30〜60分、冷たい飲料はやや遅い)
半減期:約3〜6時間(個人差あり)
注意:カフェインの半減期が長いため、午後3時以降の摂取は夜間睡眠に影響する可能性があります。2024年2月に厚生労働省が策定した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、カフェイン摂取量が一定量を超えると就寝9〜13時間前の摂取でも睡眠に影響が出る可能性が指摘されています。

・コーヒー(ドリップ)100ml:約60mgのカフェイン含有
・緑茶(煎茶):コーヒーの約3分の1程度のカフェイン量
・1日の目安:健康な成人で400mg以下(マグカップ約3〜4杯相当)

参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(2024年2月策定)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf
参考:アリナミン製薬「カフェインの効果を解説」
https://alinamin.jp/tired/caffeine-effect.html

【眠気を覚ます方法⑥】ランチを低GI食に切り替える

昼食後の眠気の大きな要因のひとつが、高GI食品による血糖値の急激な上昇と、その後の急降下(血糖値スパイク)です。血糖値が急激に下がると眠気や倦怠感が強くなります。

GI値(グリセミックインデックス)とは、食品が血糖値を上昇させる速度を示す指標です。低GI食品は血糖値の上昇が緩やかで、眠気が起きにくい状態を保てます。

ランチで意識したい低GI食品の選び方:
・白米より玄米・雑穀米・もち麦ご飯を選ぶ
・食物繊維が豊富な野菜やきのこを最初に食べる(ベジファーストの実践)
・たんぱく質(鶏肉、魚、大豆製品)を積極的に組み合わせる
・糖質を多く含む菓子パンや麺類の単品食は避ける
・暴食・早食いを避け、腹八分目を心がける

【眠気を覚ます方法⑦】15〜20分の正しい仮眠(パワーナップ)をとる

日中の眠気対策として、科学的に最も効果が証明されている方法のひとつが適切な仮眠(パワーナップ)です。NASAの研究では、26分間の仮眠でパイロットの認知能力が34%、注意力が54%向上したことが報告されています(Rosekind et al., 1995)。また、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針2014」でも、午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をすることは眠気による作業能率の改善に効果的であると記されています。

仮眠の効果を最大化するには、深い睡眠(ノンレム睡眠N3段階)に入る前に目覚めることが重要です。睡眠研究の専門誌「Sleep and Environments(2024年)」に掲載された研究によると、15〜20分程度の短時間の仮眠では徐波睡眠(N3)がほとんど出現せず、眠気の軽減とパフォーマンス向上の効果が高いと報告されています。

30分以上眠ると「睡眠慣性」が起こります——起床後しばらく頭がぼーっとして作業能率が下がる状態のことです。必ずアラームをセットしましょう。

・適切な仮眠時間:15〜20分
・実施タイミング:正午〜15時(体内時計による眠気ピーク前)
・姿勢:完全に横にならず、椅子にもたれるか机に突っ伏す
・環境:光を遮断し、アイマスクなどを活用する
・夕方以降の仮眠は夜間睡眠に影響するため避ける

参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf
参考:Rosekind MR, et al. “Alertness management: strategic naps in operational settings.” Journal of Sleep Research, 4(S2), 62-66. 1995.
参考:日本睡眠環境学会誌 Sleep and Environments, 18(1), 2024

【眠気を覚ます方法⑧】カフェインナップ(仮眠前コーヒー)を実践する

「カフェインナップ(コーヒーナップ)」とは、仮眠の直前にコーヒー1杯を飲み、20分程度の仮眠をとるという手法です。

カフェインは飲んでから20〜30分後に覚醒効果が現れ始めます。この時間を逆算して仮眠前に摂取すると、目覚めるタイミングでちょうどカフェインが効き始め、スムーズに覚醒できます。

英国ラフバラ大学のReyner & Horne(1997年)の研究では、200mgのカフェインを含むコーヒーを摂取してから15分以内の仮眠をとると、カフェインのみ・仮眠のみに比べて眠気の抑制効果が大幅に高まることが示されています(眠気による運転インシデントがプラセボ比で9%まで低減)。

・コーヒー1杯(約200ml、ブラック推奨)を飲んだ直後に仮眠開始
・15〜20分のアラームをセット
・目覚めた時にカフェインが効き始め、睡眠慣性を和らげる

参考:Reyner LA, Horne JA. “Suppression of sleepiness in drivers: combination of caffeine with a short nap.” Psychophysiology, 34(6), 721-725. 1997. (PubMed ID: 9401427)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9401427/
参考:保健指導リソースガイド「仮眠の前にコーヒーを飲むと効果的」
https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2014/003784.php

【眠気を覚ます方法⑨】自分に合った寝具(マットレス・枕)に変える

質の高い睡眠を得るには、体に合った寝具選びが欠かせません。不適切な枕やマットレスは、就寝中の姿勢を乱して脊椎や首に負担をかけ、「眠れてはいるが疲れが取れない」という状態を招きます。

・枕の高さ:仰向けで首の自然なカーブが保たれる高さが理想(一般的に3〜6cm程度)
・マットレスの硬さ:体重・体型に応じて選択。腰が沈みすぎず、体圧を均等に分散できるものを選ぶ
・素材・通気性:季節に合わせた素材選びで体温調節をサポート

枕の高さが合わないと、睡眠中に何度も寝返りを打ち、深い眠りが妨げられます。専門店でのフィッティングや、自分の睡眠状態を振り返ることから始めるのがおすすめです。

【眠気を覚ます方法⑩】入浴と就寝前のルーティンを整える

質の高い睡眠には、体温リズムのコントロールと「眠る準備のシグナル」を体に送ることが重要です。

入浴のタイミングと温度:
就寝の90〜120分前に38〜40度のお湯に20〜30分程度浸かることで、一時的に上がった体温が就寝時に下がり、スムーズな入眠を助けます。サーカディアンリズムの観点からも、体温の低下が睡眠を誘導するシグナルとなります。

就寝前1〜2時間のルーティン(推奨):
・スマートフォンやPCのブルーライトを避ける(メラトニン分泌を妨げる)
・照明を暖色系・低照度に切り替える
・カフェインを含む飲料(コーヒー・緑茶)の摂取を控える
・リラクゼーションのためのストレッチや読書
・翌日の準備を済ませて「することリスト」を書き出す(脳の活性化を防ぐ)

参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「サーカディアンリズム(概日リズム)」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-039.html

後平 泰信 医師
後平 泰信 医師
仕事中の眠気は辛いばかりではなく効率の悪化、場合によっては産業事故にもつながることがあります。
カフェインナップとパワーナップの組み合わせは特に有効かと思います。一方、日頃から睡眠習慣を整えておくことは重要ですが、どうしても眠気が強い場合には専門医に相談しましょう。

なぜ眠気が起こるのか?原因とメカニズムを知っておこう

眠気に適切に対処するには、その原因を正確に理解することが大切です。日中の眠気は大きく「睡眠の量・質の問題」と「生体リズムの問題」に分類されます。

アデノシンの蓄積(睡眠圧)

起きている間、脳内では「アデノシン」という眠気を引き起こす化学物質が蓄積します。これが「睡眠圧」と呼ばれるもので、起床からの時間が長くなるほど眠気が増すメカニズムです。カフェインはこのアデノシンの受容体へのアクセスをブロックすることで眠気を抑制します。

サーカディアンリズム(概日リズム)

私たちの体には、脳の視床下部にある「視交叉上核(しこうさじょうかく)」が制御する約24時間周期の体内時計(サーカディアンリズム)が備わっています。このリズムにより、人は午前2〜4時と午後2〜4時ごろに眠気のピークが訪れるよう設定されています。ランチ後に眠くなるのは食事だけが理由ではなく、この体内時計の影響が大きいのです。

睡眠の質の低下

深い眠り(ノンレム睡眠)が十分に確保されていないと、就寝時間は足りていても翌日に眠気が残ります。就寝前のスマートフォンのブルーライトや飲酒、不規則な就寝時刻などが睡眠の質を低下させる主な原因です。

参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「体内時計」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-039.html
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「概日リズム睡眠・覚醒障害」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-006.html

今すぐできる!仕事中の眠気覚まし即効テクニック5選

このセクションでは会議中や作業中などすぐにできる即効性の高い眠気覚ましの方法を5つ紹介します。

仕事中に眠気を覚ます方法5選

1. カフェイン摂取で脳を覚醒させる

眠気覚ましといえば、やはりカフェインが代表的ですね。コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは、アデノシン受容体を阻害することで覚醒作用を示すことができるため、覚醒効果があります。摂取後15〜30分で効果が現れるため、会議や作業が始まってから飲むのではなく、始まる少し前に飲むのがベストです。

ただし、カフェインの摂りすぎは不眠や胃の不調を引き起こす可能性がある点に注意しましょう。健康な成人では1日400mg以下が目安で、コーヒーであればマグカップ3〜4杯程度が適量です。就寝6時間前以降は控え、タイミングを工夫して利用しましょう。

2. 冷たい水で顔を洗う・冷たい飲み物を飲む

冷たい水はリフレッシュ効果が期待されます。顔を洗えない職場環境なら、冷たい飲み物を一口ゆっくり飲むだけでも効果的です。アイスコーヒーや冷たいお茶を飲むとより効果を体感できるかもしれません。また、手を冷水で洗う方法はオフィスで手軽に実践でき、リフレッシュ効果も期待できるのでおすすめです。

3. 眠気覚ましのツボを押す

ツボ押しは、東洋医学では眠気改善に用いられることがあります。特にオフィスで押しやすいのは以下の3つです。

  • 合谷(ごうこく):手の甲、人差し指と親指の間
  • 百会(ひゃくえ):頭のてっぺん、両耳を結んだ線の中央
  • 神門(しんもん):手首の小指側のくぼみ

これらを5〜10秒ほどじっくり押すと、脳がスッキリしてきます。周囲に知られることなく実践できるため、会議中の眠気覚ましにも役立つ方法です。

4. 深呼吸で脳に酸素を送る

長時間座位や浅い呼吸でリフレッシュ感が低下することがあります。そういった際は、背筋を伸ばして腹式呼吸を3回ほど行うと覚醒感を高める可能性があります。新鮮な酸素が脳や体中など全体にめぐるイメージをしながら深呼吸をすると効果的でしょう。会議中でも、姿勢を正して鼻からゆっくり吸い、口から吐く呼吸を心がけると、眠気対策と同時に集中力維持にもつながります。

5. 席を立って軽くストレッチする

長時間同じ姿勢により倦怠感や集中力低下が生じやすいです。席を立って背伸びや肩回し、首回しをするだけでも効果的です特にふくらはぎを動かすと血流が改善し、脳に新鮮な酸素が行き渡りますので、トイレ休憩を兼ねて軽く歩くのもおすすめです。

注意が必要な睡眠障害

日常の生活習慣を改善しても日中の強い眠気が改善されない場合、睡眠障害が隠れている可能性があります。早期に専門医を受診することが重要です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)

睡眠中に無呼吸を繰り返す病気です。呼吸が止まるたびに眠りが浅くなるため、長時間眠っても熟睡感が得られず、日中に強い眠気が生じます。いびき・起床時の頭痛・集中力低下などが主なサインです。放置すると高血圧・心筋梗塞・脳梗塞などのリスクが高まります。日本には200〜300万人の患者がいると推計されています。

ナルコレプシー(過眠症)

夜の睡眠の質・量にかかわらず、日中に強い眠気が繰り返し起こる睡眠障害です。「気がついたら眠っていた」という睡眠発作、感情の高ぶりで突然体の力が抜ける「情動脱力発作(カタプレキシー)」、金縛り(睡眠麻痺)、入眠時幻覚などが主症状です。脳内の覚醒物質「オレキシン」産生神経細胞の機能低下が原因として考えられており、米国・欧州・日本では約2,000人に1人の頻度で発症します。

これらに共通する受診目安:
・十分な睡眠時間を確保しているのに日中に強い眠気が続く
・場所を選ばず突然眠ってしまう
・睡眠中のいびきや無呼吸を指摘された

参考:MSDマニュアル家庭版「ナルコレプシー」
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/09-%E8%84%B3-%E8%84%8A%E9%AB%84-%E6%9C%AB%E6%A2%A2%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E9%9A%9C%E5%AE%B3/%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%BC
参考:メディカルノート「ナルコレプシーと間違われやすい病気は?」(2024年3月)
https://medicalnote.jp/contents/240306-003-ZP

特発性過眠症

概日リズム睡眠覚醒障害

薬剤性眠気(抗ヒスタミン薬、睡眠薬など)

まとめ:日中の眠気をコントロールしてパフォーマンスを最大化しよう

本記事では、眠気を覚ます10の方法を即効性のある手段から根本的な予防策まで体系的にご紹介しました。最後にポイントを整理します。

・今すぐ眠気を覚ましたいなら「ツボ押し」「冷水洗顔」「ガム・ミント類」
・仕事中の眠気予防には「カフェインの適切なタイミング摂取」と「低GI食の選択」
・最強の眠気対策は「カフェインナップ(仮眠前コーヒー+15〜20分の仮眠)」
・眠気の原因は「睡眠圧(アデノシン蓄積)」と「サーカディアンリズム」の2つ
・日中の強い眠気が続く場合は、睡眠時無呼吸症候群・ナルコレプシーなど睡眠障害の可能性も
・根本対策は「睡眠の質の向上」——入浴習慣・就寝前のルーティン・自分に合った寝具で対応を

日中のパフォーマンスは夜の睡眠の質で決まります。応急処置と根本対策を組み合わせながら、自分なりの眠気コントロール術を身につけていきましょう。

よくある質問

Q1. 運転中に眠くなったときの正しい対処法は何ですか?

すぐに安全な場所に停車するのが最優先です。その上で①カフェインナップ(コーヒーを飲んで15〜20分仮眠)②冷たい外気を取り入れる③サービスエリアで軽くストレッチする、を組み合わせるのが効果的です。「窓を開ける」「ガムを噛む」だけでは眠気の根本解消にはならないため、眠気を感じたら迷わず休憩を取ることを最優先にしてください。

Q2. 朝起きたときから眠い場合の対処法はありますか?

起床直後の眠気には「少し熱めのシャワー(38〜40度)」が効果的です。熱めの温水が交感神経を活性化させ、体を素早く覚醒モードに切り替えます。また起床後すぐに太陽光を浴びることで体内時計がリセットされ、メラトニン分泌が抑制されます。カーテンを開ける・ベランダに出るだけでも効果があります。朝の眠気が毎日続く場合は睡眠の質の問題が疑われます。

Q3. 会話をすると眠気が覚めるのはなぜですか?

会話は脳の複数の領域を同時に活性化させる複雑な行為だからです。相手の話を聞いて理解し、適切な返答を考えるプロセスで前頭前野をはじめ脳の広い範囲が働きます。眠気を感じているときでも、誰かに話しかけたり声に出して考えを整理するだけで自然と意識がはっきりします。一人の作業中は独り言や音読も代替手段になります。

Q4. 首・肩にメントールを塗ると眠気に効きますか?

効果が期待できます。ハッカ由来のメントールを首まわりに塗ると、皮膚の冷感センサーが刺激され、交感神経が活性化して覚醒感が得られます。市販のメントール系クリームやロールオンタイプが使いやすく、洗顔できないオフィス環境でも手軽に使えます。ミント系のガムや冷感スプレーと組み合わせると効果がより長続きします。

Q5. 眠気覚ましにアロマ(香り)は効果がありますか?どんな香りがいいですか?

一定の効果が期待できます。ペパーミント・ローズマリー・ユーカリなどの清涼感のある香りは、鼻腔から三叉神経を刺激して覚醒感をもたらします。デスクに小瓶を置いてふたを開けるだけで手軽に実践でき、ミント系のガムや冷感スプレーと似た作用があります。香りの好みには個人差があるため、自分がリフレッシュできると感じる香りを選ぶのがポイントです。

Q6. 眠気を覚ます音楽・BGMはありますか?どんな音楽が効果的ですか?

テンポが速く明るい曲調の音楽が覚醒効果を持ちやすいとされています。音楽は聴覚から脳の覚醒系を刺激し、気分を切り替える効果があります。反対に単調なヒーリング系BGMや低テンポの音楽はかえって眠気を誘うことがあります。また口ずさめる好きな曲を声に出して歌うことで、発声という身体的な動作が加わり覚醒効果が高まります。

参考文献

・厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

・厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(2024年2月策定)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf

・厚生労働省 e-ヘルスネット「体内時計」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-039.html

・厚生労働省 e-ヘルスネット「概日リズム睡眠・覚醒障害」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-006.html

・日本睡眠環境学会誌(Sleep and Environments)Vol.18, No.1, 2024「昼寝の功罪とパワーナップ」

・Rosekind MR, et al. “Alertness management: strategic naps in operational settings.” Journal of Sleep Research, 4(S2), 62-66. 1995.(NASAのパワーナップ研究)

・Reyner LA, Horne JA. “Suppression of sleepiness in drivers: combination of caffeine with a short nap.” Psychophysiology, 34(6), 721-725. 1997. (PubMed ID: 9401427)(カフェインナップの根拠研究)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9401427/

・MSDマニュアル家庭版「ナルコレプシー」「概日リズム睡眠障害」
https://www.msdmanuals.com/ja-jp

・メディカルノート「ナルコレプシーと間違われやすい病気は?」(2024年3月)
https://medicalnote.jp/contents/240306-003-ZP

・フランスベッド「眠気を覚ますツボ」
https://interior.francebed.co.jp/nemurinavi/column/key_point_of_awaken.html

・アリナミン製薬「カフェインの効果を解説」
https://alinamin.jp/tired/caffeine-effect.html

・保健指導リソースガイド「20分の仮眠が脳を活性化する」
https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2014/003784.php

・フィリップス「パワーナップ(積極的仮眠)で人生のパフォーマンスが上がる」
https://www.philips.co.jp/c-e/hs/better-sleep-better-life/better-sleep/2021/power-nap.html

・WHO「WHO標準経穴部位」(361種のツボ認定)

 

こちらもおすすめ

【医師監修】女性が寝ても寝ても眠い原因は?貧血や更年期、隠れた病気のサイン

記事を読む

【医師監修】一日中眠い・だるい原因と対策|睡眠環境から生活習慣まで徹底解説

記事を読む

【医師監修】ナルコレプシーの早期発見と対処法

記事を読む